皆さん、キャンディ塗装ってご存じでしょうか?
クリアカラーを塗り重ねることで高級感あるピッカピカボディに仕上がるキャンディ塗装ですが、手間暇が多くて挑戦するにはなかなかハードルの高い塗装方法でございます。
現に僕自身、もともとキャンディ塗装に憧れてエアブラシの道具を揃えたんですが、あまりのめんどくささにすぐ諦めてキャンディ塗装はほぼほぼすることはなくなったという悲しい過去をもっております。
そんな過去と払拭するべく、こちらのハロちゃんをキャンディ塗装してみました!
めんどくさい作業は全部取っ払って仕上げたんですが、その割にはそこそこ綺麗に塗装できたと思いませんか!?
ということで今回は、このハロちゃんを塗装した妥協もりもりキャンディ塗装のやり方をご紹介します!
僕と同じようなめんどくさがり屋さんのみなさまに、妥協もりもりで作ってもこれぐらいの仕上がりにはなるんだよ!というのを知ってもらえたらと思います!
キャンディ塗装のやり方
「キャンディ塗装ってそもそもどうやんの?」って方もいらっしゃるかと思いますので、まずは簡単にキャンディ塗装の工程をご紹介させていただきます。
下準備から仕上げまで含めると
- 表面処理
- 塗装
- 下地塗装(黒サフ→シルバー)
- クリアカラー塗装
- トップコートを厚塗り
- 鏡面仕上げ
- 水研ぎ→トップコート→水研ぎを繰り返す
- 粗目→細目→仕上げ目の順にコンパウンドで磨く
といった工程に分けられます。
キャンディ塗装では、塗装前の表面処理から鏡のような曇りないピカピカボディに仕上げる鏡面仕上げまでセットで行うことがほとんどで、かなり地道でボリューミーな作業になってきます。
それゆえに大変なわけでございます・・・
で、めんどくさがりの私めがこんなことができるはずもなく、今回は表面処理と水研ぎを割愛して
- 塗装
- 下地塗装(黒サフ→シルバー)
- クリアカラー塗装
- トップコートを厚塗り
- なんちゃって鏡面仕上げ
- 粗目→細目→仕上げ目の順にコンパウンドで磨く
のお手軽なんちゃってキャンディ塗装をしてみました。
地道なヤスリがけ作業がないだけでも、だいぶ気持ち的には楽でした!
もちろん、本来の工程で仕上げるのと比べると断然完成度は落ちますがそれでもちゃんとピカピカボディに仕上がったと思います!
塗装
では、ここから実際に塗装にはいっていきます!
サクッと仮組したこちらのハロちゃんを一度ばらして表面処理はせずにそのまま持ち手棒でつかみます。
下地塗装
まずは、クリアカラーの下地のシルバー、そのシルバーの下地に黒サフを塗装します。
シルバーの下地に黒を塗装することで、重厚感のあるかっちょいいシルバーに仕上がります。
表面処理しておらずサフで埋めないといけないような傷はついていないので、1500番のサラサラの黒サフを吹きました。
サーフェイサーにも、やすりと同じように500番とか1000番とか番手があります。
番手が小さいほど粒子が大きくなってヤスリでついた傷を埋める効果が強く、番手が大きいほど粒子が細かくなって滑らかに仕上がります。
表面処理をする場合はヤスリでついた傷を埋めるためにも1000番ぐらいのサフを使うことが多いみたいです。
で、僕は超めんどくさがりゆえに表面処理はせずヤスリでパーツに傷がつくこともないのでサラサラなめらかな1500番あたりをいつも使っています。
サフじゃなくて、普通に光沢のブラックを塗ってもいいかもです!
黒サフで下地が塗装できたらお次はシルバーです。
シルバーは、ガイアカラーのスターブライトシルバーを使いました。
こちらのスターブライトシルバーは、キラキラの粒子が大きくてよりきらめきがある感じがして、個人的に結構お気に入りのシルバーです。
すでにこれだけでも十分かっこいいですねえ。
本塗装
では、ここから本題のクリアカラーを重ねていきます。
クリアカラーを重ねるうえで一番大事なことは
焦らずすこーしずつ塗料を重ねていく!
これに限ります。
ゆっくりすこしずつ、めんどくさがりにとっての天敵ですが一気に吹きかけるとパーツの縁やエッジに塗料が溜まって汚い仕上がりになってしまいます。
なので、一度で完成させようとせずちょっと塗っては乾燥させ、ちょっと塗っては乾燥させを繰り返して色をのせていきます。
で、今回使った塗料はこちら、GXディープクリアブルーです!
キャンディ塗装は、クリアカラーをうっすらうっすら重ねていくので、なかなか色がのらず苦行のようなものなんですが、こちらのGXシリーズは通常のMrカラーよりも色の変化が早くてストレスフリーです!
めんどくさがり屋さんはこのGXシリーズを使いましょう!
一層目の塗装
まずは一層目の塗装です。
ほんのりうーっすら青くなったかな?ぐらいですね。
普通の塗料でもそうですが、このお手てのような奥まった箇所はクリアカラーの場合特に塗料がのりにくいです。
なので、塗装するときはこういう奥まったところから塗料を乗せてその後に全体的にふわっと吹きかけていくのがオススメです
二層目の塗装
続いて二層目です。
一層面と比べてだいぶ青みが増してきました。
塗装を重ねていくごとにキャンディのつやつや感が出てきて楽しくなってきます。
三層目の塗装(完成)
三層目にて完成です!
ちょっと塗りすぎて暗くなりすぎたかな?という感じがしなくもないですが、重厚感のあるつややかなメタリックボデーになりました!
クリアカラーはいくらでも塗り重ねることができてしまうので、やめどきであったりパーツで色ムラが出ないようにするのが難しいですね・・・
どれかパーツ一つだけ目当ての色に仕上げて、以降はそのパーツと同じ色になるように都度確認しながら塗装をしていく、といったやり方でやると均一に仕上がりやすいかもですね。
仕上げ塗装
仕上げに光沢のトップコートを塗装します。
この後にコンパウンドで磨くので、うっかり本塗装のクリアブルーを削ってしまわないようにかなり厚めに塗装します。
磨き
塗装が終わったら、最後に磨き上げます!
ゆず肌や梨地とよく呼ばれるんですが、塗装後のパーツは艶やかに見えてまだ表面がブツブツしていて綺麗に反射していません(僕の塗装が下手っていうのもあるかと思いますが・・・)。
で、このゆず肌はトップコート→水研ぎ→トップコート→水研ぎ・・・と繰り返すことで平坦な面に仕上げるんですが、冒頭お伝えした通りめんどくさいので割愛しまして。
サクッとコンパウンドという研磨剤で磨いちゃいます。
コンパウンドは粗目、細目、仕上げと3種類あって、やすりと同じように目の粗いものから順々に磨いていきます。
その辺にあった布(たぶんパソコンの画面拭き)にちょろっとつけて、円を描くように磨いていきます。
ちゃんとしたコンパウンド用の布も売られてるので、よさげな布がない場合はこちらを買いましょう!
で、コンパウンドで磨いた結果がこちら!
写真だとほとんどわかんないですね・・・。
スマホの写真だとこれが限界だったんですが、実際に肉眼で見てみると照明のライト1個1個がくっきり見えるぐらい綺麗に反射してます!
水研ぎせずでコンパウンドのみでもけっこう綺麗に仕上げることができました!
完成!
これにて、キャンディ塗装ハロちゃんの完成です!
表面処理、水研ぎなしの超妥協なんちゃってキャンディ塗装ですが、スマホでパシャリする僕がうっすら反射してしまうぐらい綺麗にできました!
間近でみたら二度切りオンリーの妥協もりもりゲート跡も目立ってきますが、遠目で見ればそんなに気になりません!
「キャンディ塗装に挑戦したいけどヤスリがけとかはめんどくさい・・・」という方でも、この程度には綺麗な仕上がりにできますので、よければキャンディ塗装に挑戦してみてください!
それでは、楽しいガンプラライフをお送りください!
さようなら~
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