みなさんこんにちは。
昔はめんどくさかったのでサーフェイサーは塗らない派だったじんべえです。
ガンプラに限らずですが、プラモデルを塗装するにあたり出てくる問題、それが
サーフェイサーっているの?いらないの?
僕もエアブラシ塗装始めたての頃は、必要なのか必要ないのかイマイチわからず悩んでました。
めんどくさがりなので、できれば塗りたくないと思ってましたねw
結果的に最初の頃はサフを塗らずに全塗装していましたが、重厚感がなくプラスチック感が消えない結果となってしまっていました・・・
こちら、左が僕がまだサフを一切塗ってなかったときに塗装したビルドストライクと、右が黒サフを下地に塗って塗装したエアリアルです。
ビルドストライクはプラスチック感がなくなっておらず、薄っぺらい印象がありますが、エアリアルの方はずっしりとした重厚感のある仕上がりになっていませんか?
エアリアルの方は、黒立ち上げ塗装というグラデーションをかけてより重厚感が出る方法で塗装してます。
普通にサフを吹いて塗装した作例が無く、このエアリアルしか比較対象がありませんでしたm(__)m
今思えばサフ無しで塗っていたのは非常にもったいない!
ということで今回は、サーフェイサーいるのいらない問題について、僕が思うところを解説していきます。
結論としては
効果があるときは塗る!薄いときは塗らない!
●効果があるとき
・隠ぺい力の弱い塗料を塗るとき
・やすりがけの跡など細かい傷を埋めたいとき
●効果が薄いとき
・隠ぺい力の強い塗料を塗るとき
・埋めたい細かい傷がないとき
サーフェイサーとは??
まず、サーフェイサーとはなんぞやっていうところをざっくり解説していきます。
サーフェイサーだと長いので以後略称のサフと呼ばせてもらいます。
サフとは、プラモデルを塗りたい色で塗る前の下準備として、下地塗装に使われる塗料です。
パテを薄めたようなもので、色を統一するだけでなく細かな傷を埋めてくれるなど効果は様々。
色も数種類あり、サフといえばでよく見かけるグレーからブラック。
さらにはホワイトやピンクなんてものもあります。
グレート比べて下地色が明るくなるので、塗装を明るめに仕上げたい!という方におすすめです
もちろんスプレータイプもありますよ
サフの効果3選!
では、続いてサフの効果を紹介します。
効果は3つあります!
- プラスチック特有のパーツの透明感をなくして重厚感アップ!
- 下地の色を統一させて、仕上がりの色を統一!
- 表面処理などの細かいやすりの傷を埋めてくれる!
効果①:パーツの透明感を無くして重厚感アップ!
僕がサフを使っている一番の理由がこれです!
プラスチックのパーツは透明感があるので、隠ぺい力の弱い塗料だとそのまま塗っても本物のロボットのような重厚感というのが出ないんですね。
こちら冒頭にも出てきましたが、まだサフを吹いていなかったころに全塗装したビルドストライク。
なんだかプラスチック感が残ってて、薄っぺらく見えますよね…
明るい色は隠蔽力が弱く、下地の影響をかなり受けてしまいます。
下地の色をどれぐらい隠せるか、という能力を隠ぺい力といいいます。
隠ぺい力の弱い塗料ほど、下地の影響を強く受けて綺麗に発色させるのが難しくなります。
隠ぺい力の強い弱いはこんな感じ
●強いやつ:黒やグレーなどの暗い色やシルバーなどのメタリック系
●弱いやつ:白や黄色、赤などの明るい色
隠蔽力の弱い塗料でプラスチックの成型色の上からそのまま塗ってしまうと、どうしても透明感が残ってしまうんです!
サフを塗ることでパーツの透明感をなくして、本物のロボットのような重厚感を出すことができます!
↓のエアリアルは下地に黒サフを塗って塗装してあります。
どうですか?
先ほどのビルドストライクと違って重厚感が出てるでしょ!(自画自賛)
効果②:色を統一させる
ミキシングなどをしてるとよくあるのですが、成型色がバラバラなパーツを全部同じ色で塗りたいということがあります。
例えばこちら、僕がミキシングしたガンプラなんですが赤やら青やらピンクやら、成型色がばらばらのパーツをぞれぞれ赤色に塗りました。
下地に黒サフを塗って、その上にうっすら白を塗った後に最終的には全部赤色で塗ってあります。(うっすら白を塗ったのは赤の発色をよくするため)
サフを塗らずにそのまま成型色の上から塗ってしまうと、赤とピンクははっきり赤色に発色できますが、青のパーツは綺麗に発色せず、暗めの赤になってしまいます。
これまたビルドストライクですが、青のパーツの上に塗った赤は発色がいまいちで暗い赤になってしまっています。
その点、サーフェイサーは隠蔽力が強いので、下地がどんな色だろうとグレーサフならグレーに、黒サフなら黒色に綺麗に統一させることができます。
パーツの色を統一させる、というのは隠ぺい力の弱い塗料を塗るときに大いに役立ちます。
「じゃあ、隠ぺい力の強い塗料を塗るときはサフいらないの?」というとYESのときもありNOのときもあります。
隠ぺい力の強い塗料を塗る場合でも、「成型色と同じような色を塗る」時にはサフが役に立ちます。
例えば、元々黒いパーツの上に黒い塗料を塗っても、塗れてるのか塗れていないのかわかりにくいですよね。
塗り残しがないか見極めるのも一苦労です。
そんなときに、いったんグレーサフで塗っておけば、黒で塗れたかどうか一目両全です!
効果③:細かい傷を埋めてくれる
僕はやすりがけすることが無いので、この効果のありがたみは感じたことがないんですが一応紹介だけしておきます。
サフは隠蔽力云々の効果の他にも、表面処理でついた、やすりの細かい傷を埋めてくれます。
サフにも、やすりのように番手がついています。
数字が大きいほど粒子が細かくなり滑らかな仕上がりになります。
僕はいつも表面処理はしていないので、1000番以上のサフを吹いています。
小さい番手になるほど深い傷を埋めれるようになりますが、その分モールドまで埋めてしまったり、塗膜が厚くなってのっぺりしてしまったりするので塗りすぎにはご注意を。
サフの効果まとめ
サフの効果を紹介してきましたが、もう一度まとめるとこんな感じ
- プラスチック特有のパーツの透明感をなくして重厚感アップ!
- 下地の色を統一させて、仕上がりの色を統一!
- 表面処理などの細かいやすりの傷を埋めてくれる!
ひと手間増えますが、それに見合うだけの効果がサフにはありますね。
が、逆に言えばこの3つの効果が必要ないときにはサフを塗らなくてもよくなります。
最後に、サフを塗らなくてもいい状況というのも紹介しておきます。
サフを塗らなくていいときもある!
サフの効果が必要ない時は、塗装の手間を減らすためにも無理してサフを塗る必要はありません。
僕は以下3つの状況がすべて揃ったときはいつもサフは吹いていません。
- パーツに細かい傷がついていない(やすりがけをしていない)
- 黒やメタリック系など隠ぺい力が強い塗料を塗る
- 成型色と違う色の塗料を塗る
「細かい傷を埋めてくれる」というサフの役割ですが、表面処理をしない僕のようなめんどくさがりモデラーには必要ありませんw
お次に、隠蔽力が強い黒色やメタリック系などは、サフを塗らなくても下地の影響を受けずに綺麗に発色します。
武器系に使っているジャーマングレーやら、フレームに使っているフィニッシャーズのライトガンメタルなんかですね。
この辺は綺麗に発色するので、成型色と色の見分けがつく場合はサフを塗らずにそのまま塗っております。
とはいえ下地の影響もゼロではないです!
シルバーやゴールドなどの明るいメタリック系は、より重厚感を出すために下地に黒色を塗っています。
「とりあえず一層目はサフ!」という考えもアリだと思うのですが、それだけ工程が増えるわけで・・・
ただでさえ工程が多くて大変な塗装、めんどくさがりの僕としてはなるべく楽したいんです!
というわけで、サフのメリットがあまり得られない場合は成型色の上からそのまま塗装をしております。
まとめ
以上、サーフェイサーの効果と必要性についてでした!
効果を理解したうえで、メリットが最大限得られる場面で上手に使うことが大事です
●効果があるとき
・隠ぺい力の弱い塗料を塗るとき
・やすりがけの跡など細かい傷を埋めたいとき
●効果が薄いとき
・隠ぺい力の強い塗料を塗るとき
・埋めたい細かい傷がないとき
必要なときにはガッツリ使う、必要ないときは使わず効率よく!
サフを上手に使い分けて、かっこよくガンプラを作りましょう!
それでは、楽しいガンプラライフをお送りください!
さようなら〜
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